令和元年8月24日(土)に情報通信交流館e-とぴあ・かがわにて「未来をつくるリケジョフェスタinかがわ」を開催し、女子中高生や保護者・学校関係者など123名にご参加いただきました。このイベントは、科学技術・学術分野における男女共同参画を推進するため、女子中高生を対象に、理工系分野の進路選択や理工系職業への興味や関心、理解を高めることを目的に開催しました。
第1部では、東京大学大学院工学系研究科バイオエンジニアリング専攻在学中の杉本雛乃氏をゲストにお迎えし、【リケジョのススメ ~「好き」がわたしの未来をつくる~】と題してトークショーを行いました。第2部では、香川県内で活躍する女性研究者・技術者5名(ロールモデル)と女子中高生が気軽に語り合う「サイエンス・カフェ」を実施しました。第1部に引き続き、杉本氏にもご参加いただきました。また、企業や大学のご協力をいただき、3つのワークショップと2つの体験コーナーも同時開催しました。
東京大学大学院工学系研究科バイオエンジニアリング専攻の現役大学院生であり、2018ミス・インターナショナル日本代表にも選ばれ、様々な場で活躍されている杉本雛乃さんをお迎えし、これから進路を考えていく女子中高生たちに向けて、メッセージをいただきました。
東京大学大学院工学系研究科バイオエンジニアリング専攻の現役大学院生であり、2018ミス・インターナショナル日本代表にも選ばれ、様々な場で活躍されている杉本雛乃さんをお迎えし、これから進路を考えていく女子中高生たちに向けて、メッセージをいただきました。
杉本さんは現在、工学と医学の融合分野であるバイオエンジニアリングを専攻されており、がんの早期発見のためのセンサーを作るにあたって必要な物質を開発しているとお話しされ、大学生活やミス・インターナショナルの活動などを紹介していただきながら、1人で解決できないことがあるので、いろんな人を頼って頑張ってほしいと参加者の皆様に伝えていただきました。
理系を好きになったきっかけとして、小学校4年生の時、塾の体験授業で、中学受験の問題を解いたことで、計算式で全部説明できることが魅力的で、そこから物理を学ぶために東京大学工学部の物理工学科に進学したとお話しされました。
世間では、理系を選択すると理系の仕事に就かないといけないからハードルが高いと言われているが、理系の知識や考え方を身につけることはすごくプラスになり、そういう能力は理系だけでなく、いろんな分野で使えることなので、選択肢を狭めるのではなくて、広げるものであるとお話しされ、中高生の間はいろんな機会があると思うので、色々つかみ取ってほしいとエールを送っていただきました。
話を聞いてみたいロールモデルを囲んでサイエンス・カフェのスタートです。
始めは緊張した雰囲気でしたが、ロールモデルがやさしく質問を促すとすぐに緊張もほぐれ、学生たちは進路のこと、仕事のことなどをどんどん質問していき、時間はあっという間に過ぎていきました。
参加した学生からは、「直接働いている人の話を聞けるのはとても良い経験になりました」と感想をいただきました。
また、一緒に参加した保護者の方からは、「娘は理系に進みたいと漠然と考えていますが、先輩方のお話を聞いて、自分の進路のイメージができつつあるようです」と、保護者の方にとってもサイエンス・カフェはとても有意義な時間となりました。
第2部サイエンス・カフェと同時に、3つのワークショップを開催しました。徳島文理大学薬学部、香川大学農学部のご協力もいただき、女子学生たちに理系分野の研究に実際に触れてもらいました。
勇心酒造株式会社とオリエンタルモーター株式会社にご協力いただき、体験コーナーを設けました。企業の方と一緒に実際の仕事の一端を体験してもらうことで、学生たちに将来働くイメージをより具体的に持ってもらえる良い機会となりました。
●主催
香川県
●後援
内閣府男女共同参画局/香川県教育委員会/高松市/高松市教育委員会/香川大学/徳島文理大学/香川高等専門学校/四国職業能力開発大学校/香川県商工会連合会/高松商工会議所/かがわ産業支援財団/国立女性教育会館/日本女性技術者フォーラム